ポスティングチラシを作ろうとしたとき、最初に迷うのが「どのサイズの用紙に印刷すればいいのか」という点です。
新聞の折込チラシや店頭のパンフレットを思い浮かべると、なんとなくA4サイズが定番のように感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし実際には、広告の目的や配布方法によって最適なサイズは変わります。サイズ選びを誤ると、せっかく作ったチラシが読まれずに終わってしまうこともありますし、印刷する用紙によって費用も大きく変わってきます。
この記事では、ポスティングで使われる用紙サイズの種類と、それぞれの特徴、サイズ別のおおよその料金感、そして自社の広告にはどのサイズが向いているのかを判断するための考え方を、現場の視点から詳しくご紹介します。
ポスティングで使われる広告サイズの種類
ポスティングチラシに使われる用紙のサイズは、実は一つではありません。掲載する情報量や広告の目的に応じて、さまざまなサイズが使い分けられています。
まずは主なサイズと、それぞれがどのような場面で使われているのかを一覧で見てみましょう。
| A4サイズ(210×297mm) | A4サイズは一般的なサイズの用紙で一番目にする機会が多いです。学校や会社で使用する用紙なのでファイルなども市販品が数多く出回っています。ポスティングに使用する場合は3つ折りにして封筒に入れたり、折り加工を施してポストに投函します。 | |
|---|---|---|
| B4サイズ(257×364mm) | 新聞の折込チラシに使用されている用紙です。情報量を多く盛り込みたい業種で選ばれる傾向があります。 | |
| A3サイズ(297×420mm) | A3サイズは雑誌を見開いた時のサイズです。パンフレットなどに使用されることが多く、情報量の多いものを載せたい場合に向いています。ただし折り目加工を施さないとポストに投函できないサイズのため、加工料金や人件費がかかり割高になる傾向があります。 | |
| B5サイズ(182×257mm) | B5サイズはA4サイズと似ていることからあまり使用されない用紙サイズですが、チラシを折らずにポスト投函できるという独自のメリットがあります。A4サイズでは折り目加工を施すことが多いのに対し、B5サイズは折らなくてもキレイに投函できるため、折り目がない分広告を受け取るお客様の目に留まりやすいという声もあります。 | |
| A5サイズ(148×210mm) | A5サイズは文庫本を見開いた時のサイズです。コンパクトなサイズの広告やパンフレットを作る時に使用します。また返送を前提とした広告にも2つ折り加工をしてポスティングできるため人気です。 | |
| A6サイズ(105×148mm) | A6サイズはハガキのサイズと同じです。サイズはかなり小さいので掲載する内容が少ない広告に適しています。 | |
| 名刺サイズ(55×91mm) | 普段使用する名刺や店舗に置いてあるショップカードと同じサイズです。店舗の名前やQRコードを印刷し投函することも可能です。 | |
こうして並べてみると、サイズごとに向いている用途がはっきり分かれていることが分かります。次の章では、それぞれのサイズをどんな基準で選べばいいのかを具体的に見ていきます。
広告サイズはどう選ぶ?判断基準を整理する
「とりあえずA4」で作ってしまう前に、いくつかの視点で自社の広告を見直してみることをおすすめします。判断基準は大きく分けて4つあります。
掲載したい情報量で選ぶ
メニュー表やサービス一覧など情報量が多い広告はB4やA3が向いています。逆に、店名や電話番号、QRコードだけを伝えたい場合は名刺サイズやA6サイズでも十分に役割を果たせます。
情報を詰め込みすぎると文字が小さくなり、かえって読まれにくくなることもあるため、サイズと情報量のバランスを取ることが大切です。たとえば写真を数点載せてメニュー説明も加えたい飲食店であればB4以上、クーポンと電話番号だけを伝えたい業種であれば名刺サイズでも十分に機能します。情報量を先に洗い出してからサイズを決めるほうが、仕上がりの読みやすさが安定します。
用途・使われ方で選ぶ
広告に割引券やクーポンを付ける場合は、持ち運びしやすい、財布に折り込んで入れやすいサイズを選ぶことも重要なポイントです。A5サイズが返送を前提とした広告に人気なのも、こうした「受け取った後にどう扱われるか」まで考えられているためです。
一方でパンフレット的に手元に保管してもらいたい広告であれば、多少サイズが大きくてもA3やB4のように情報量を活かせる用紙が適しています。保管されることを前提にするなら、冷蔵庫に貼りやすいA4サイズや、ファイルに綴じやすいA4・B4サイズが選ばれやすい傾向もあります。逆にその場で見て判断してもらい、不要であれば処分される前提の広告であれば、コストを抑えやすい小さめのサイズのほうが合理的です。
配布コストとのバランスで選ぶ
用紙サイズが大きくなるほど印刷費や重量が増え、配布コストにも影響します。予算内でどこまでの情報を載せるかを決める際は、広告の目的とコストのバランスを取ることが欠かせません。具体的な料金の違いは次の章で詳しくご紹介します。
業種・ターゲットで選ぶ
飲食店のように来店を促したい業種と、住宅リフォームのようにじっくり検討してもらいたい業種とでは、必要な情報量もサイズも変わってきます。来店系の業種は「見た瞬間に用件が伝わるサイズ」が有効なことが多く、検討期間が長い業種は資料として手元に残してもらいやすいサイズが向いています。業種ごとの広告手法の考え方は広告手法は業種で変わる|ポスティング・新聞折込・ネット広告の選び方で解説していますので、あわせてご覧ください。
広告のサイズによって料金はどう変わる?
ポスティングの料金形態は、一般的に1枚◯円という形で枚数に応じた単価を算出しています。そのため、広告印刷に使用する用紙のサイズによっては、想定していた予算をオーバーしてしまうケースも少なくありません。実際に「予算をあまりかけられず印刷枚数が少なくなった」「広告のサイズを小さくして予算内に収めた」といったお声をいただくこともあります。
ここでは、弊社でもよく印刷をおこなう代表的な3サイズについて、一般的な1枚あたりの料金例をご紹介します。
| A4サイズ | 10,000部 2.5円/20,000部 2.2円/30,000部 2.0円 |
|---|---|
| B5サイズ | 10,000部 2.4円/20,000部 2.2円/30,000部 3.2円 |
| A3サイズ | 10,000部 4.4円/20,000部 4.2円/30,000部 4.6円 |
この価格例を見ると、使用する用紙のサイズによって単価に大きな差があることがお分かりいただけると思います。料金は各ポスティング会社の平均的な金額であり、実際の費用については依頼先のポスティング業者にお問い合わせいただく必要がありますが、どの業者であってもA4・B5・A3のような需要の高いサイズは単価が低く設定されている場合が多く、サイズを検討する際の判断材料になります。
用紙1枚あたりの差はわずかでも、大量印刷・大量投函するポスティングではコストが大きく変化するため注意が必要です。たとえばA3サイズとA4サイズでは1枚あたり2円前後の差であっても、3万部配布すれば数万円単位の差になります。見積もりを依頼する段階で、サイズ違いの複数パターンを比較しておくと予算の見通しが立てやすくなります。見積もりの取り方や確認すべき項目についてはポスティング広告の見積もりについて解説でも詳しくまとめていますので、あわせてご確認ください。サイズ別の料金の考え方についてはポスティング料金は用紙サイズでどう変わる?も参考になります。
サイズが小さいと見てもらえない、は本当か
ポスティングに使用するなら小さい紙だと掲載したい情報があまり載せられず不利なんじゃないかと思われがちですが、決してそんなことはありません。
サイズが大きい広告だと持ち運びや保管が大変という考え方もできますし、情報を絞り込んだ小さな広告のほうが、かえって伝えたいことがはっきり伝わることもあります。先ほど触れたB5サイズのように、折らずに投函できることで折り目がなく目に留まりやすいという利点が生まれることもあります。
一番重要なことは、広告の内容や用途に合わせて適切なサイズを選ぶことです。サイズの大小そのものが反響の良し悪しを決めるわけではありません。
実際にどのサイズがどれくらい見てもらいやすいかは、配布エリアの特性やターゲット層によっても変わります。単身世帯が多いエリアと戸建てファミリー層が多いエリアでは、受け取る側の生活導線も情報の処理スピードも異なるため、同じサイズでも反響の出方が変わってくることがあります。配布エリアに合わせてどんな投函方法を取るかも重要な要素で、特定の地域に絞って配布する「単配」のような方法も選択肢になります。配布方法についてはポスティング広告の配布方法「単配」についてで解説していますので、あわせてご覧ください。配布戦略全体の考え方は競合に勝つポスティング!当社の取り組みと最適なサービスの選び方で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
サイズ以外にも検討したいポイント
用紙サイズを決めたら終わり、ではありません。同じサイズでも紙質や厚み、書体によって仕上がりの印象や反響は大きく変わります。
たとえば同じA4サイズでも、薄い紙とマット紙では手に取ったときの印象が違いますし、厚みがしっかりしている用紙のほうが「きちんとした会社」という印象を与えやすくなります。用紙の厚みについてはポスティングに使用する用紙の厚さについてで詳しくまとめています。
また、紙の種類によってもコストや印象は変わってきます。ポスティングに最適な紙の種類とはやチラシの印刷と紙質の選び方|コスパと効果を両立するポイントもあわせてご確認いただくと、サイズ・紙質・厚みを総合的に判断しやすくなります。
さらに、限られたスペースの中でどう文字を読ませるかは書体選びも影響します。特に小さいサイズの広告では書体次第で読みやすさが大きく変わるため、ポスティング広告に最適な書体についても参考にしてみてください。
そもそもポスティングがどのような仕組みで広告を届ける手法なのか、基本から確認しておきたい方はポスティングとは(基礎知識)もあわせてご覧ください。また、同じ広告予算を検討する際に車内広告など他の媒体と比較したい場合は車内広告とポスティングの違いとは?も参考になります。
まとめ
用紙のサイズと聞くと、一番メジャーなA4サイズにとりあえず印刷しよう、という判断をしてしまう方も多いと思います。
しかし出したい広告の内容や用途、コスト、業種によって最適なサイズは一つひとつ異なります。サイズ選びは、チラシが読んでもらえるかどうかを左右する最初の分かれ道と言えますし、サイズによって印刷枚数あたりの料金も変わってくるため、予算とのバランスを見ながら検討することが欠かせません。
株式会社ポスティングサービスでは、用紙のサイズや紙の種類、厚みまで、広告内容や予算に合わせてご相談を承っております。配布プランについてはポスティングの料金・配布プランもご覧ください。
サイズ選びで迷った際は、ぜひお気軽にご相談ください。ポスティングのご相談・お見積り
